ある1人の女の子の話。

「ある1人の女の子の話。」
をストーリー形式で書いていきます。

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これは、ある1人の女の子の話。


その子は中学生になった。

6年通った小学校を終えて、中学にきた。

今まで一緒に学校に通っていた友達と

近い地域の小学校だった子たちと。

これからどうなって行くのかが不安だったり

ドキドキだったりで気持ちが忙しかった。



(ここからはその子の気持ち。)


入学早々、みんなは部活の話をしていた。

小学校の頃から決めている子はたくさんいて、私もそのうちの1人だった。


大体の子は習っていたからバスケットボール。やってみたいから吹奏楽。

絵が好きだから美術部。

そんな感じ。

私は少し違うのかもしれないけど。

私が選んだその部活、それは。


野球部だった。


女の子で野球?

ってみんながそういう。

でもね、違うんだ。私は、


野球部のマネージャーを選んだ。


小学生の頃、よく遊ぶ男友達がいた。

マサハルは、丸坊主で、小さいくせに体重重くて、とにかくうるさかった。

小さい頃から野球をやってるこいつはもちろん、野球部を選んだ。

マサハルのお兄ちゃんの森田先輩も野球部。

あの家族はお父さんも野球が好きで、お母さんも面白くて明るい人だった。


小6、あいつとは同じクラス。

5年の頃からだから2年間。その前から少し遊んでたけど、仲はすごくよかった。

汗流しまくりながらよく鬼ごっこした。

いつも私が勝った。

きっとマサハルの気遣いがそこにはあった。


マサハルは小6の最後の週、私にいった。

「お前なに部入るの?」

私「まだ、決めてないんだ」

マサハルはいった。


「じゃあお前野球部のマネージャーやればいいじゃん。」




その瞬間、私はあることを思い出した。

夏の暑い日、7歳の私はどっかの中学の

グラウンドで優しそうなお姉さんとお話してた。

内容なんか覚えてない。

その人の顔もわからない。


でも確かなこと、その人は

野球部のマネージャーだった。

その日は3年生の引退のかかった試合があって、そのマネージャーさんは3年生。


結果は、負けた。

マネージャーさんは泣いていた。

でも笑ってた。

楽しい3年間だったからこれでいい。

そういってた。


不思議なもので、顔も何にも思い出せないくせにそれだけは。はっきりわかる。

そして、これもわかる。


私は、その瞬間からマネージャーというものに憧れを持った。


元々うちのお父さんは野球が大好きで

小さな頃からやっていたらしくて

中学の頃からピッチャーで、エースだった。

今は本業をしながらたまに小学生の野球チームのコーチとしていっている。


小さな頃、あの引退試合にいったのも

お父さんが連れて行ったのだろう。


そのままマネージャーというものに

憧れながら、小学4年生の頃に

私の大好きだった前田敦子さん、あっちゃんが主演の「もしドラ」が公開された。

映画館で本当に感動したことを覚えている。




「じゃあお前野球部のマネージャーやればいいじゃん。」


マサハルのこの一言。

それがきっかけになり、私は


野球部のマネージャーになることにした。















読んでくださりありがとうございます!

素人が書いてるものですから、言葉など

おかしいところたくさんあります。

でも、内容が伝わって頂けたら幸いです♪


次回は、そんな女の子が仮入部に向かったお話からです。

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